Objective-Cフリーランスってどんな案件・求人があるの?

Objective-Cとは?

Objective-Cは、Apple社が開発した独自のプログラミング言語です。iOSを操作するために使います。iOSは、UNIXベースのOSです。といってもLinuxだと誤解されますが、実際にはLinuxの系列ではなく、カーネルにも共通性はありません。UNIXベースであっても、Objective-Cはとくにインスタンスが、メモリに保管されるので、そういったことをしっかり学習しておきましょう。

Objective-Cは、その名の通り、C言語にオブジェクト指向プログラミング的要素を加えたものとなります。しかし、C言語にオブジェクト指向といえば、C++という歴史あるプログラミング言語がありますよね。では、そのC++とObjective-Cは、どこが違って、どこがApple社の特徴なのでしょうか。

Objective-Cは、比較的独自の記法を使います。書き方が独特のコードであり、書き手のクセが非常に出るのです。このあたりが、Pythonなどとの異なる点です。Pythonはコードを書いても、わりと似たようなコードになりますよね。しかしObjective-Cは、独自の記法を使っているので、最初に書いた人のオリジナリティが高くなります。C++もまた、オリジナリティが高いのですが、C++の場合は、上級者と初心者でまったく異なるコードがうみだされることもしばしばです。つまり、Objective-Cは、高い品質を追い求めようと思ったら、いくらでもできるという特徴があります。

どちらかというと、マクロを加えたところがあるので、C言語の基本を抑えながらも、VBAなどの関数系にも詳しくなる必要があります。言語の位置づけとしては、昔ブームだったSmalltalkをベースとしています。メソッドの呼び出しや型宣言がSmalltalkと似ており、オブジェクト指向言語であるという点も、Smalltalkと近いものがあります。C言語をベースとしながら、Smalltalkを混ぜた、という表現が正しいのではないでしょうか。

クラスや継承の概念があるので、上手に設計し、正確なプログラミングを行えば、再利用可能な部品を多く作ることができます。それらは結果として生産性を向上させ、プロジェクトに大きな貢献をもたらすことになるでしょう。

フリーランスのObjective-C案件・求人動向

案件の動向としては、アプリ開発です。Objective-Cはアプリ開発のための言語なので、当たり前かと思うかもしれません。しかし、iPhoneとAndroid、両方の面倒を見ることができるフリーランス・エンジニアであれば、かなり重宝されるのではないでしょうか。

アプリ開発は、昨今最も景気のいい分野であり、同時にニーズの高い業界です。iOSの仕組みはApple社にソースコードがあるのでみることはできませんが、仕様がわかっていますので、Objective-Cで正確にプログラミングできます。

サービス及びアプリをリリースするときに、「まずiOSからリリースしました」というサービスが多くなっていることに気がつくのではないでしょうか。iPhoneのほうが市場シェアは高く、品質も高いので、iOSでまずはリリースしてみて、市場のフィードバックを受けてから、残りのプロダクトを開発するというスタイルを取る会社が多くなっています。

そのためAndroidよりもまずはiOSということで、エンジニアのニーズも高まっています。どちらにせよ、サービスをグロースさせるにはAndroidも必要なのですが、最初にiOSアプリを作るケースは非常に多いのです。よって、iOSエンジニアが作るプロダクトは、会社の評価がかかっていますので、責任重大です。

ただ、いわゆる上流下流の表現を使うと、上級つまり上流工程の案件が多くなっているのは事実です。人手不足が影響し、上流も下流も人手が足りていないのですが、まだ下流は海外にオフショア開発を投げるなどの選択肢があります。上流はコミュニケーションをしっかり取って、正しく仕様を起こしていかなければなりませんから、スキルと経験値が必要となります。

フリーランス・エンジニアとしては、いつまでも現場で手を動かしてプログラミングしていきたいという思いはあるかもしれません。ただ、それだけではどうしても価格競争に巻き込まれてしまいますので、より上流工程も対応できる能力が求められます。これは言葉にすると簡単ですけれど、高度な言語化力や、メタ的な認知能力、つまり抽象度の高い思考が必要となるので、その分報酬も高くなります。

Objective-C案件・求人の報酬相場

Emileeエンジニアでは、Objective-Cエンジニアの報酬相場は65万円~85万円程度となっています。仮に85万円のプロジェクトにアサインされたら、年収は1,000万円を超えますので、やりがいにつながりますね。

Objective-Cでできることはアプリ開発なので、アプリのリリース後もメンテナンスや細かい仕様アップデートの仕事は続きます。社員がそれらを引き受けるケースもありますが、リソースが足りなくて外部のフリーランスObjective-Cエンジニアに依頼するパターンも多くなっています。

基本的に、報酬の相場はスキルもありますが、その雇用主の企業体力にも依存するのは事実です。よって、うまく報酬の高いプロジェクトに入ることこそ、自分の手取り収入を上げるための秘訣です。もちろん、そうしたプロジェクトにアサインされるには、スキルの証明が必要なので、どのみち高い技術と知識と経験を持っていないことには、フリーランスとして高い報酬を得ることはできなくなっています。

それでも、昇給して数千円から数万円という会社員に比べたら、フリーランス・エンジニアは報酬を上げやすい傾向がありますので、その点は恵まれています。

Objective-C案件・求人の事例

    フリーObjective-Cエンジニアに求められるスキル

    では、そんなObjective-Cエンジニアが、市場から求められるスキルはどのようなものなのでしょうか。C言語は基本ですし、またオブジェクト指向プログラミングの基礎ができていないと、チームに迷惑をかけるソースコードを生み出すこととなってしまいます。

    Objective-Cもメモリ管理やスレッド管理といった、ハードウェアに近いレイヤーの管理はとても重要です。物理層に近いのがアプリなので、ハードウェアを無視した実装はよくありません。

    では、初心者、中級者、上級者によって、それぞれどのようなコーディングスキルが求められているか、チェックしていきましょう。

    初級Objective-Cプログラマに必要なスキル

    まず初心者は、オブジェクト指向の基本がわかっている必要があります。オブジェクト指向とはどんなものか。たとえば、電話という親クラスがあって、スマホという継承した子クラスがあります。電話クラスには、ボタンという属性がついていて、その属性は、スマホクラスではタッチパネルで表現されます。スマホクラスをインスタンス化して、電話をかけるというメソッドをコールすることで、内部に実装された通話メソッドが実行され、通話がはじまります。というふうに現実の物体もすべてクラスで表現できます。

    Objective-Cの実装においては、動的に実行され、なおかつ配列も動的です。よって、インタプリタ型言語に似た感じの動作になることを実感することでしょう。触っているうちに、徐々にObjective-Cのパワフルさを実感するのではないでしょうか。

    中級Objective-Cプログラマに必要なスキル

    中級者は、実際にアプリを作ってみることが大切です。Macbookを購入し、Objective-Cでプログラミングしましょう。小さなアプリを作ってみて、実際に実行するのです。ただ、iOSのデベロッパプログラムには入る必要があり、それが年間1万円前後するので、なんとしてでも案件を取って回収しないといけないですね。

    上級Objective-Cプログラマに必要なスキル

    そして上級者は、Githubで書いたアプリのコードを公開し、自分の実績としてインターネットへオープンにすることで、他者にアピールしやすくなります。Objective-Cに関しては、実際にソースをGithubへ書き込む人はとても少ないのです。ネット上ではそうした行動を取り、就職や営業につなげているエンジニアが目立ちますが、全体としてはごくわずかなので、Githubに公開することで、アピールにつなげることができます。

    Objective-Cフリーエンジニアの将来性

    将来性としては、今後Swiftが増えてくると思われるので、Swiftの案件が増え、Objective-Cの案件は減ってくるものと思われます。SwiftはObjective-Cの書きづらさを直し、書きやすくした言語なので、この「既存のプログラミング言語のよい点をそのままに、欠点をカバーして新たなる長所を持つ言語」という条件を備えた言語は、今後爆発的に伸びる傾向があるのです。

    よって、Objective-Cはメンテナンスや、すでにある既存アプリのアップデートに使われることが多くなり、新規開発は少ないものと思われます。ただ、Apple社のシェアは68%を超えており、ほぼ7割に近づく勢いです。よって、シェアが高いので、今後もマーケットを牽引するのはiOSであることは間違いありません。

    新型iPhoneなども登場し、より市場が活性化して、またiPhoneを使う人も増えてくるのではないでしょうか。スマホがいきなりなくなるとは考えづらいのですが、ライフスタイルは変わる可能性があるかもしれません。ひとり1台か2台のスマホを使いこなしiPadも家の各部屋にあるなど、未来は複数デバイスが当たり前になる事は考えられます。そうしたら、Objective-CもしくはSwiftを使った開発はますますニーズが高まります。

    それに、Swiftに完全移行する時代が来ても、乗り換えはそれほど難しくないので、不安に思うことはないでしょう。

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