Javaは主に業務アプリケーションのサーバサイドを支える技術として普及してきました。
JavaはプラットフォームによらずJVM上で動作するため、1度実装すれば環境が変わっても使いまわすことができます。また、オブジェクト指向言語であるためクラス分けをしてしっかりとクラスの責務を分けて管理することによって、保守管理しやすいシステムを開発することができます。
このことから、2018年現在、最も業務アプリケーションで使用されているプログラミング言語といっても過言ではないJavaのエンジニアの需要はとても高いです。
しかし、その分Javaエンジニアの数も多いため、しっかりとクラス設計ができるスキルが必須となります。そして、フレームワークやライブラリがたくさんあるため、Javaフリーランスを目指している方は知識や技術を磨くことがとても大切です。
Javaはどのような需要があるか
Javaは開発環境に左右されにくく、JVM上で動作するプログラミング言語であるため、Linuxサーバ、Windowsサーバなど、どんなサーバを利用している現場でもプログラムを実行することができます。
オブジェクト指向言語、静的型付け言語であるため、クラスの責務をしっかりと分けて設計を行うことで、保守管理がしやすい特徴があるため、企業の基幹業務のサーバサイドのシステム開発の現場で高い需要があります。
そのため、オブジェクト指向を理解し、しっかりとクラスの責務を分けて設計・実装できるエンジニアが市場では求められています。さらに大人数が開発する仕事では、フレームワークの開発や拡張ができるようなスキルを持っていると、エンジニアとしての市場ニーズを上げることができます。
Javaの将来性については、以前にリリースされているバージョンで作成したプログラムがそのまま使える「後方互換性」が高いことがあり、まだ10年程度は基幹業務の主流として活躍できる言語になるでしょう。
そのため、市場の動向としては、ある程度以上の大企業になると若手のエンジニアにはとりあえずJavaを覚えさせるといった流れがあります。
また、Javaは普及しているため、多くのオープンソースソフトウェアの開発用フレームワークがありますが、大きくなりすぎているため、シンプルにしていこうという傾向があります。
Javaは大規模開発プロジェクトのウォーターフォール型の開発で利用されることが多いため、今後スクラム開発を主軸とするアジャイル開発が普及してきた場合に、RubyやGoなどのプログラミング言語に置き換えられていく可能性はありますが、オブジェクト指向言語を覚えるためにまず始める言語としてはJavaが最適です。
Javaはどのような企業の需要が高い?今後求められるスキル
前述の通り、2018年現在、Javaエンジニアの需要はとても高いです。
大規模システムの開発を行うプロジェクトをメインの仕事としている大企業では人気のプログラミング言語となります。逆にベンチャー企業やスタートアップ企業といった、小規模でリリースまでの開発サイクルを短くすることが求められるような企業では人気はあまりありません。
ただし、今までJavaのエンジニアがオープンソースソフトウェアとして培ってきた様々なライブラリやフレームワークが大量にWEB上にあるため、今後もしばらくは需要が高いままの状態は続くでしょう。
Javaエンジニアの人数がとても多いため、クラス設計やプログラミングは当然のスキルとなり、しっかりとフレームワークやライブラリを活用することができます。必要であれば汎用的なフレームワークを開発できるようなエンジニアが今後は重宝されるでしょう。
開発するシステムのアーキテクチャを作るITアーキテクトや、大規模なプロジェクトを滞りなく進めていくことのできるプロジェクトマネージャーなどの職種も求められていきます。
Javaの業界で求められているその他のスキルとして、SubVersion、Git、Jenkins、DBUnit、JUnit、Seleniumなどのツールを把握し、バージョン管理やテストの自動化などができることがあります。
その一方、Spring FrameworkやPlay Frameworkなどの最新のオープンソースソフトウェアの開発用フレームワークの機能を理解しており、プロジェクト参画後のエンジニア教育の必要がなく、参画後すぐに主戦力として開発に携われるようなエンジニアが求められていきます。
フリーランス需要の高いJava案件を高報酬で獲得するには?
フリーランスのJavaエンジニアがIT業界で活躍するために需要があるスキルは以下の通りです。下記スキルをたくさん持っていれば持っているほど高報酬の単価で契約を獲得することができるでしょう。
①最低限のレベルとして、JSP、Servletの知識を理解していること。
②Javaを生かすための開発ツール(Subversion、Git、Jenkins、JUnit、DBUnit、Selenium)の使い方を習得しており、独力で使いこなせること。
③オブジェクト指向の三原則(カプセル化、継続、ポリモーフィズム)をクラス設計に活用することができ、汎用的かつクラスの責務を考慮したクラス設計ができる技術を持っていること。
④オープンソースソフトウェアの様々なフレームワークやライブラリの種類や使い方を理解しており、要件に合わせて適切に利用できること。
⑤UMLのうち、クラス図やシーケンス図を使って、システムの設計および説明のためのコミュニケーションが取れること。
⑥Javaは大企業で使われることが多いため、信用してもらえる言動および人柄であること。
⑦要件を言われた際に、ある程度正確に必要工数の見積もりができること。
⑧大企業がお客さまとなり、若い担当者が多いため、若い担当者ともコミュニケーションを取って仕事できること。
⑨RESTを理解し、サーバサイドのAPIが実装できること。
⑩Javaの周辺の知識として、HTML5、CSS3、JQuery、Bootstrap4、AngularJS、React、SQLといった知識を持っており、活用できること。
⑪設計書やプログラムのレビューを行うことができること。
⑫EclipseやIntelliJなどの統合開発環境の構築や活用ができること。
Javaは2018年現在も今後数十年に渡って、需要が高いプログラミング言語であるため、これから勉強してもIT業界で活躍できるプログラミング言語といえるでしょう。
ただし、言語としての歴史が長いため、今まで培われてきたオープンソースソフトウェアを習得し、活用して開発ができることが必須となります。