現在、さまざまな求人情報サイトがありますが、中でもAndroidの開発案件は非常に増えてきています。
その背景には、Androidの案件を受けられる人材が不足しているということがあります。では、どうしてAndroidエンジニアは不足しているのでしょうか?
今回はAndroidエンジニアの市場状況についてやフリーランスで活躍していくには、どうすればいいかについて解説していきます。
Androidエンジニアの業界と市場
Androidエンジニアがさまざまな業界で多く必要とされているのは、需要が高いからです。
なぜ、需要が高いのかというと必要としている企業が多いことが理由になります。
- 大手企業
- 中小企業
- ベンチャー、スタートアップ企業
など、企業規模に関わらず、多くの企業がAndroidエンジニアを必要としています。
そして、具体的な業界や開発の例を挙げると、
- 大手メーカーのECサイト
- ゲーム開発
- 大手企業の求人サイト
- 医療系企業のサイト
- 金融系取引のアプリ
などがあります。
求人案件を確認してみると特にゲーム開発業界が目立ちますが、ブラウザで動くWebアプリからAndroidそのもので動作するネイティブアプリの需要が大きく高まっています。
ソーシャルゲームなど、以前はWebアプリが多かったのですが、最近はネイティブアプリ中心になっております。
なぜネイティブアプリ中心の市場に変化したのかというと、スマホの普及が影響しています。スマホが普及したことで、ゲームアプリはもちろん、以前までWebサイトをメインとしているショッピングサイトや大手企業のサービスもAndroidのネイティブアプリの必要性が高まり参入する企業が増加しています。
また、世界のスマホの7割はAndroid端末のため、絶対数においてiOSとも差があり、世界的な需要も高いことが特徴としてあります。
ただ、必要とされる業界や市場は流動的でもあります。そのため、市場や業界の状況を常に確認していくことが大切です。
Androidエンジニア不足の理由
Androidエンジニアは、「開発をしたい企業側の需要」と「言語を取り扱えるエンジニアの供給」が追いついていないため、現状エンジニア不足といわれています。
エンジニア不足の理由として考えられる原因は、
- 普及してから間もない
- 飛躍的に普及したのでエンジニア数が追いつかない
- 開発手法がそれまでの主流の開発手法と異なる
ということが挙げられます。
「普及してから間もない」「飛躍的に普及したのでエンジニア数が追いつかない」ことについて解説をすると、Android開発は日本でサービスが開始されてから10年ほどしか経っていません。
日本国内では現在のようにAndroidが主流になる前は、携帯電話はフィーチャーフォンの需要が大多数を占めていました。
それが、わずか数年でAndroidの市場規模は逆転しました。これは誰にも予想できなかったほどの速さで、エンジニア不足の原因といえるでしょう。
「開発手法がそれまでの主流の開発手法と異なる」ことについて解説をすると、以前までは大企業や官公庁はウォーターフォール型の開発手法が主流の傾向にありました。
Androidなどスマートフォンアプリは開発期間が短いこともあり、アジャイル型の開発で、
先行リリース分を開発し、公開した後も開発を継続するというような現場も見受けられます。開発の質に加えて速度も重要です。
「人」はいても「人材」はいないとエンジニア業界ではよくいわれます。特にAndroidエンジニアは上記の理由からまだまだ人材が不足しています。
フリーランスを目指している方は、今後のことも考えてキャリアアップのためのスキルや技術が必要となるでしょう。
Androidエンジニアのフリーランスで活動するためは?
Androidの開発では設計など書類作成は少ないのですが、「見えていないものを可視化する」ことも含めて設計は重要なので、これらをしっかり身に付けることが大切です。
実際の現場では設計書自体が形骸化しているところもあるようですが、もともと必要だったから生まれたのであって書かなくていいから無くしていいものではありません。
設計書を作成するときは、ユーザーインターフェイス(UI)関連のデザインのグラフィックソフトを使ったり、紙に書いたりして設計するようにしましょう。
プログラム技術を確実に合格点まで身に付けた後、生じた余力でできればUI(ユーザーインターフェイス)関連のデザイン方面やスタートアップで使われることも多いので、ビジネスアイディア構想力や事業全体の技術を俯瞰し、全体を設計する能力を身に付けましょう。
また、エンジニアはフレームワークやその他のプログラミング言語の習得も重要です。
先程もお話したとおり、市場の需要はとても流動的です。そのため、エンジニアは市場状況をよく観察するとともに、幅広い技術や知識を深めることが必須といえるでしょう。