世の中には様々なシステムやプログラミング言語が存在し、需要と供給も様々です。その中でも、Androidはスマートフォンに採用されているプログラミング言語で、市場が大きいのでAndroidエンジニアの需要が高いです。
現在、企業エンジニアとしてAndroid開発に携わっている人の中には、今後フリーランスとして活動していきたいと目標を持っている人もいるでしょう。
Android開発は様々な企業の需要が高いことから、案件数も多く未経験でもフリーランスとして活動していくことが可能です。ただ、フリーランスで働くということは、企業エンジニアとして働く訳ではないので、未経験でも活動できるかという不安にこともあるでしょう。
そこで、今回はフリーランスを目指しているAndroidエンジニアが知っておきたいことについて解説していきます。
Contents
Androidエンジニアの企業エンジニアとフリーランスエンジニアの働き方の違い
エンジニアは、企業で働くのか、フリーランスで働くのかによって働き方が大きく異なります。
未経験で、これからフリーランスで活動していきたいという人は、それぞれの働き方について理解しておくことが大切です。
ここでは、企業エンジニアとフリーランスエンジニアの働き方の違いについて解説していきます。
企業エンジニアとしての働き方
Androidアプリを作成する工程は企業によって異なります。綿密な上流工程を組むところもあれば、設計はほどほどにしてコーディングを始めるというところもあります。
また、他企業に派遣されて働く場合もありますし、自社でアプリを開発することもあります。
一言でいうなら千差万別といった状況ではありますが、企業なのでチームワークが第一となります。
コードを書く場合はコーディング規則を守り、ルールに乗っ取ったプログラミングをしていかなければいけません。また膨大な量のコードの中から修正点を見つけるという作業をすることにもなるでしょう。
こうしてみると不便なように思われるかもしれませんが、企業の場合は周囲のエンジニアの助けを得られるというメリットがあります。
あくまでも個人ではなく集団で開発を行っていくため、何か分からない点があったり、自分の手には余る事態が生じたりしたときに同僚や上司に相談することができます。
フリーランスエンジニアとしての働き方
フリーランスエンジニアは企業で働くより、自分のペースで働けるので仕事時間が自由で余裕を持つことができたり、自分で仕事内容を決められたりするので、自分のやりたい仕事をすることができるメリットがあります。
ただ個人で仕事のすべてを管理・遂行するため、責任は自分が背負うことになりますし、同僚や上司といった相談相手も身近にいる訳ではありません。
そのため、技術力や営業力を自ら養い、他者に依存せず自立して行動していく必要があります。フリーランスエンジニアは自由なように思えますが、その反面、作業量は企業で働くよりも増えることもあるでしょう。
このように、企業には企業の、フリーランスにはフリーランスのメリットが存在します。
Androidエンジニアの企業エンジニアとフリーランスエンジニアの給与の違い
エンジニアは、企業で働くのか、フリーランスで働くのかによって給与体系が異なります。
フリーランスが未経験の方の中には、「フリーランスはどのくらい稼ぐことができるのだろう?」「安定して稼げるだろうか?」と思われている人もいるでしょう。
ここでは、企業エンジニアとフリーランスエンジニアの給与の違いについて解説していきます。
企業エンジニアの給与について
企業エンジニアは、どのような仕事したとしても、固定として月額の給与が決まっていることがほとんどです。Androidアプリの開発は需要の高い分野ですが、必ずしも企業エンジニアの給与が高いとはいえません。勤めている企業によって異なるため、一概に金額を算出することはできません。
ただ企業エンジニアの給与目安は、転職求人サイトを参考にしてみると、実務経験の長さによって給与が決まることがあり、2年で30万円以上、3年間で50万円以上といった相場になります。これは、実務経験が長いことでスキルがあると判断しているのでしょう。
フリーランスエンジニアの給与について
フリーランスエンジニアは案件ごとの報酬を得ることができます。企業エンジニアと給与体系が大きく異なる点は、月額の固定給与ではないということです。
フリーランスの場合、自分で案件を探すのではなく案件紹介サービスを介して案件に参画するという方法があります。
この案件紹介サービスの仕組みはフリーランスが人材紹介サービスに登録し、案件紹介サービスが企業からの案件を募り、案件によって適正のあるフリーランスへ仕事を提案するというものです。企業の場合は固定給がベースとなりますが、フリーランスの案件の中には案件単位や時給換算で給与を得られることを確認することができるでしょう。
案件単位の給与では、月60万円のプロジェクトに参画すれば月60万円、月80万円のプロジェクトに参画すれば月80万円の給与を得ることができます。
Androidエンジニアが未経験でもフリーランスとして活動するためは
Android開発では主にJavaが多く使われています。そのため現在、企業に勤めているAndroidエンジニアの多くは、Javaを扱っている人が多くいるでしょう。
ただ、これからフリーランスエンジニアはとして活動したいと考えている人は、Android開発に関わるJava以外のプログラミング言語を身に付けることが大切です。
具体的に、どのようなプログラミング言語の習得を目指すことが望ましいかというと、ひとつにKotlinが挙げられます。
Kotlinは2011年に登場した静的型付けのオブジェクト指向プログラム言語です。2017年にGoogleがAndroid開発の、正式言語としてKotlinが採用されているため、今後Kotlinを用いたAndroid開発が増加していくことが予想されます。
そのため、市場の状況が変化してもAndroidの案件に参画していきたいという方は、Kotlinを優先して勉強すると良いでしょう。Kotlinは、Javaをベースとしたプログラミング言語なので、Androidの他にJava経験があるエンジニアなら学習しやすい特徴があります。
その他にも、Androidというシステム自体についても熟知していなければフリーランスエンジニアになることは難しいといえます。Androidには特徴的なアクティビティやサービス、ブロードバンドといった概念が含まれています。また、スマホという独特な環境にあるためライフサイクルの概念を理解しなければちゃんとしたアプリを作ることは難しいでしょう。
フリーランスエンジニアにとって自身の技術を磨きスキルを伸ばすことは必要なことですので、現実維持で留まらず、多くの知識を吸収していきましょう。