10月17日(水)に『将来、稼げなくなるフリーエンジニアの共通点 とは?!~ 安定的に、年収1,000万円稼げるエンジニアになるために ~』セミナーを開催しました。
ゲストスピーカーに、年収1,000万円を稼ぐ現役のITフリーエンジニアである大和賢一郎さん(著書「エンジニアがフリーランスで年収1000万円になるための稼ぎ方」など)をお迎えし、「稼げないエンジニア」の共通点に迫りました。
今回もこれまでと同様に、当社黒田との対談形式で進行。
稼げないエンジニアとは?
まず黒田から、フリーエンジニアの案件参画をサポートするエージェントとして、多くのエンジニア面談を行ってきた経験から「稼げていない、もったいないなと思うような方には、いくつかのパターンがある」と具体的な例を示した後、理由も合わせて説明しました。
<稼げていない、もったいないと感じる方の例>
・毎月の収入が低い
1.スキルが低い・経験が少ない方
2.クラウドソーシングを中心に案件を得ている方
3.マーケット・バリューを知らない方
・単価は低くないが安定的に稼げていない
4.自ら営業活動や交渉を行い、仕事を獲得している方
5.エージェントを活用しているが、希望条件が厳しすぎて案件が見つからない方
6.2、3ヶ月毎に連続して案件が変わっている方
スキルが低い・経験が少ない方」が、稼げないのはフリーランスも会社員も同じと思いますが、「3.マーケット・バリューを知らない方」はフリーエンジニアならではではないでしょうか。
3について黒田は、次のように解説しました。
「知人・友人経由で直接仕事を受けている方に見られる傾向」「はじめて請け負う時に決めた価格が低く、そのまま価格の変動がなく結果今の市場環境から考えると低い報酬で受け続けている」
また、エージェントの立場として「5.希望条件が厳しすぎて案件が見つからない方」については、「エンジニア不足と言われる昨今でも、例えばエンジニア経験が浅いのに、あまりにも高額の単価を求める方、勤務地の希望をかなり狭い範囲で指定する方など、希望の条件をすべて満たすのは難しいような方は、なかなか案件が決まらず“空白期間”が生まれてしまうこともある」と説明した。
次に大和さんが、フリーエンジニアの立場として「稼げないエンジニア」について語った。
「例えば、エンジニア経験が10年ある方なら、常駐案件であれば年収1,000万は、特別な額ではない」と説明。
実際にhttps://vistacruise.xbiz.jp/test/morisaki/の案件情報を例に取り「月額80万、85万の案件がある。これらの案件に参画すれば、85万×12ヶ月=1020万となる」と示した。
フリーランスエンジニアには、常駐案件が良い理由とは
ここでなぜ、常駐案件が良いのかも解説。
「常駐案件の多くは都内。クラウドソーシングに代表されるようなリモート案件は、地方在住の方とも争わなければならない。例えば、家賃が安い地方の方がいれば、そちらの方が有利になる。首都圏に住んでいるなら、地方の人が受けられない常駐案件の方が生かせる」
また、常駐することに抵抗がある方には、
「信頼関係が作れれば、週5勤務から徐々に在宅でのリモート勤務が許される案件などもある」ので、そのような案件を選べばよいとアドバイスした。
結論として大和さんは、「エンジニア業が好きなら結果として稼げるようになる。エンジニア職が好きでない方・プライドを持てない方は稼げない。」合わせて「フリーランスに何を求めるのか?を考えることが重要」とも説いた。
稼げているエンジニアは何をやっているか?
次に、「稼げているエンジニアは何をやっているか?」というテーマについて話が進みましたが、まずは会場内のフリーエンジニアの方への質問からスタート。
「案件選びでこだわる点は?」という大和さんの投げかけに対して、会場内からは
- 業務内容
- NG企業あり
- 通勤時間
の3つが上げりました。
「エージェントを使う時は、条件を明示することが大切」と大和さん。大和さん自身は、
- 報酬
- 通勤時間
- 自社サービスを持っているか
を条件に明示するという。自分自身が「妥協できること、できないこと」を常に考えておくことが大切と話した。
そのために、大和さんはemilee.jpをはじめとした案件紹介サイトで「案件情報をチェックすること」が良いと。
案件情報には、報酬額はもちろん、「必須スキル」「利用環境」「業務概要」などの記載があり、その情報をチェックしていれば
- 開発言語の流行り廃り
- 自分の技術と案件が求めている技術の差異
- 希望報酬と市場の相場観
などが分かり、条件提示のためだけではなくエンジニアとしての「自分の現在地」なども見えてくるという。
「儲かりそうな言語」を探すエンジニアは「儲かるエンジニア」になれない?
また、「PHPよりRubyの方が儲かりそうだからRubyエンジニアになろう!」という考え方では「儲かるエンジニア」にはなれないと語尾を強めた。続けて
「PHPでもRubyでもその道を究めているエンジニアの報酬は高くなる」
「言語が流行っても、スキルがなければ報酬は低いまま」
「どうしてもスキルチェンジをしたければ、単価を下げて現場に入って経験を積みながら単価をあげていく」ことになる。
「考え方次第だが、ひとつの道を究めて単価をあげていくことは悪いことではない」
と語った。
最後に、稼げるエンジニアになるためのアドバイスとして
「自分が何を知らないのかを知る情報源を持っていることが大切」と説いた。
本、Web、案件情報などから得ることもあるが、以外に多いのが「他のエンジニアの会話を聞いている時に」だという。そういう意味でも他のエンジニアと直接コミュニケーションが取りやすい環境となる常駐案件は良いという。
参加者の声
- 自分のスキル・単価を見直す機会になりました。
- フリーランスの方の話が聞けて勉強になった。もっと時間が長くてもいいなと思った。
- フリーエンジニアの方のナマの話が聞けて有意義だった。
- 初めて聞く話も多く興味深かったです。
- エージェントを使うメリットがよく分かった
本編終了後に、交流会を実施。皆さんのこもったフリーランス談義をされていました。
エミリー・エンジニアでは、案件の紹介だけではなくキャリアプランの相談、様々な事務手続きやご相談事などについても、サポートしています。ぜひ、ご活用ください。
今後も様々イベントを企画してまいります。皆さまのご参加をお待ちしております。