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フリーランスのCakePHP案件って稼げるの?

PHPはWebアプリケーションの開発でよく使われている言語です。PHPを使った経験がある方であれば、必ずと言っていいほど「Webフレームワーク」を使用していると思います。今回は、PHPのWebフレームワークの中でも人気があるCakePHPについて、「どんなフレームワークなのか」「どんな案件があるのか」「将来性はどうなのか」といった観点でお話していこうと思います。 

CakePHPとは 

 CakePHPは、「PHP開発者がケーキを焼く様に簡単に開発できる」といった考えから生み出されたWebフレームワークです。先んじて流行していたフレームワークとして、Ruby on Railsがあり、CakePHPはRuby on Railsが持つ「高速」に開発できる特徴を盛り込んでいます。具体的に見ていきましょう。 

データベース連携が簡潔 

 Webアプリケーション開発において、データベースと連携しての動作が必要です。通常であれば、アプリケーションの機能に応じてSQL文を使用したレコードの読み書きが求められます。しかしCakePHPには、「O/Rマッピング」という機能が備わっており、SQL文を書くことなくレコードの読み書きが可能です。さらに複数のレコードを関連付け(アソシエーション)することができるため、より簡潔なコーディングが可能になります。 

開発の工数削減が可能 

 「scaffolding機能」によってWebアプリケーション開発の工数削減ができます。この機能を使うことで、テーブルの追加/一覧/編集/削除ができるweb画面を簡単に実装できます。わざわざUI画面を作ったりする必要がないため、データベースの管理画面を作る作業を丸々削減することができます。ただ注意点として、画面のレイアウト変更は難しいケースがあります。画面や機能のカスタマイズ必要ないような、管理側のマスタ画面としての用途でよく使われます。 

対話形式でプログラミングが可能 

 「O/Rマッピング」「scaffolding機能」はRuby on Railsにすでに実装されている機能でした。CakePHPが独自に開発した機能として「bakeコマンド」があります。これを使えば、対話形式で操作を進めていくだけでPHPプログラムを自動作成してくれます。webアプリケーションでは、MVCモデルという考え方に沿って開発していくことが推奨されています。bakeコマンドを使えば、質問に回答していくだけでMVCモデルに沿ったwebアプリケーションを自動作成することができます。 

CakePHP案件の内容とは 

 CakePHPの案件は、主にWebアプリケーション開発になります。具体例を挙げると、 

  • 社内で営業が情報をまとめるためのツール」 
  • 建設現場の施工管理サービス」 
  • メール配信システム」 

といった社内のユーザ向けに提供するサービスが多いです。 

 CakePHPで案件を出している企業を見てみると、歴史がまだまだ浅いところが比較的多くみられます。これには明確な理由があります。古くから活躍している大手企業は、インターネットが出始めた段階からWebシステムを導入していました。その頃には、言語やフレームワークの種類がほとんどなく、選択肢が極端に限られていたのです。言語であればJavaしかありませんでしたし、フレームワークであればStrutsしかありませんでした。しかし現在では多くの言語が登場していますし、多くの便利なフレームワークが誕生しました。歴史の浅い企業は、軽量に動作する言語やフレームワークを選択します。この流れからCakePHPも若い企業から多く採用されているのです。 

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CakePHP案件の将来性はあるの? 

 PHPにおけるwebフレームワークとしての人気を見てみると、世界的にはLaravelがもっとも勢いがあります。しかしCakePHPも、日本ではまだまだ根強い人気があります。人気が高い理由としては、特徴でも説明した通りに軽量で使いやすいところがあげられます。また、違う言語ではありますが日本で人気のあるRuby on Railsの影響を受けているため、PHPを改めて勉強したい人の敷居が低いところも理由の1つです。 CakePHPは2005年に初めて登場してから少しずつユーザ数を増やしました。互いに情報をシェアする大きなコミュニティができたり、大量の書籍が出たことにより一気に普及していきました。マニュアルの翻訳が精力的に進められたこともあり、特に日本では爆発的に普及しました。 

 ただ、これから案件の数が増えていくかと言われると難しいです。なぜなら世界的に見ても、PHPのフレームワークの主流はLaravelに移っているからです。Laravelの良さに関しては別記事で紹介しているので興味があれば見てみてください。 

PHPエンジニアとして活躍するためには PHPは世界でも知名度が高く様々な…
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フリーランスCakePHPエンジニアの単価相場は? 

 続いて、CakePHPエンジニアの案件の単価相場を見てみましょう。フリーランスの案件としては月収50~75万で単価が設定されています。既存でCakePHPを使用している企業からすれば、扱える人が少なくなってきていて人材確保が難しくなってきています。そのため、しっかりと技術がある人は高単価でも迎えいれたいと考えられています。 案件の中には、リモートワークを許可している案件もあります。ただ、制限が少なくなる分単価は安くなりがちな上に、本当に案件数が少ないです。案件探しをする際には、常駐で働くことを念頭に考えた方がよいでしょう。 

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Cake PHP案件でフリーランスが稼ぐためには 

 Cake PHP案件の中でも、高い単価が設定されているものにはある程度の条件があります。どういったスキル経験があれば高単価で仕事を受けられるのかについて見てみましょう。 

①LAMP環境への理解/構築経験 

 Webアプリケーションを開発する上では、LAMP環境に対する理解が必要になります。LAMPとは、Linux/Apache/MySQL/PHPというサーバを構築する上で欠かせない4要素の頭文字を並べたものです。PHPエンジニアと一括りに言っても、LAMP環境の構築経験があればwebサービスが動作している裏側まで考慮して仕事を進めることができます。高単価を出している案件では、当然ながら多くのエンジニアが募集してきます。そこで選ばれるためには、複数の視点でプロジェクトを見る能力が必要になってきます。LAMP環境の知識があれば、Webアプリケーションを形作るフロントサイド/バックサイドそれぞれの視点を持てるため、理解が深いエンジニアは重宝されます。 

②ビジネス視点/マネジメントスキル 

 CakePHPを扱う案件では、社内で使うWebサービスを開発するケースが多いです。そうなると、言われた通りに開発をするだけが仕事ではありません。開発したサービスを使うユーザさんの要望を聞き、それをどう形にするのかを考えなければいけません要件定義/基本設計といった開発に着手する前段階から対応できる能力が必要になります。そのため、ビジネス視点を持っているエンジニアは重宝されます。お客さんが求めていることを読み取って活躍してくれることが期待できるからです。 

③クラウド環境の経験 

 近年では、クラウド環境にサーバを構築する企業も多くなってきました。特にAmazonが展開しているAmazon Web Service(AWS)は世界的にもシェアが高く、日本でも導入する企業がドンドン増えてきています。CakePHPの案件を見てみても、AWSのスキルを要求しているものがあります。IT業界では、クラウドサービスを利用してのサービス提供が一般的になっています。特にスタートアップ企業では、安価で環境構築することができることからAWSやAzureなどのクラウドサービスがよく利用されます。そのため、クラウドサービスに関する知見や構築経験を持っていることは強みになります。 

インタビュー 遠藤さん
遠藤さん(44歳)
メインスキル JAVA、PL/SQL、AWS など
フリーランス歴 5年目

利用者の声
自分の希望に合った案件に参画することができ、会社員時代に比べると自由が利き働きやすくなりました

エージェント経由以外にも、知人経由で案件を受けたり、クライアント企業から直接請負契約で案件をいただいたり等、一通りは経験しました。クライアント企業から直接受けた案件は、リモート作業だったので自宅などで対応したのですが、勉強する暇もないぐらい働いていました。ただ、請負契約だったので納品できるまで報酬をいただくことができず、収入がないので生活は非常に大変でした(苦笑)。 
その後、エージェント経由の常駐案件に戻り「こっちの方がいいな」と思いました(笑)。

フリーランスは会社に縛られないので、会社員時代に比べると自由が利き働きやすくなりましたね。収入が増えたのも大きいです。額面で比較すると2倍ぐらいになりました。

インタビューの続きはこちら

まとめ 

 今回の記事では、CakePHPの概要や案件の内容についてお話させていただきました。CakePHPの案件は高単価のものもあり、扱えるエンジニアの需要は高いです。ただ、日本ではまだまだ人気があるものの、世界的に見るとLaravelが登場してから少しずつ人気が下がってきている事実があります。そのため、「CakePHPを専門に扱う特化したエンジニア」といった形を目指すのはお勧めしません。変化の激しいIT業界で今後戦っていくためには、どんな状況にも対応できる状態を目指していくことが求められます。複数のスキルを同時に学びながら、どんな変化が来ても対応できるエンジニアを目指しましょう。 

具体的な案件の状況今後の市場環境企業ニーズなどについては、専門のエージェントに相談すると良いでしょう。 

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