「Pythonを使ったことはあるが、どんな案件があるのか気になる」
「Pythonを使ってみたいけど、それだけで稼げるのか」
「今後、Pythonのスキルを活かすためにはどうしたらいいか」
そんな悩みを持っている方に、Pythonの案件にはどのようなものがあるのか。また稼ぐためにどうすればいいのかを説明していきます。
Contents
Pythonとは
Pythonはサーバーサイド言語です。一般的なWebアプリケーションでは、Webクライアントから送られてきたデータをサーバー内部で処理しますが、pythonはその中でも計算やデータ管理に使われます。また、デスクトップアプリの作成ツールとしても使用されています。
具体的には、以下のような開発に利用されています。
- Webアプリケーション開発
- デスクトップアプリケーション開発
- 組み込みアプリケーション開発
- 業務効率化ツール開発
- 機械学習・ビッグデータ解析開発
また、実際にPythonを使って開発されてサービスとしてはYoutubeやDropBoxなどが挙げられます。
そんなPythonですが、現在はPython2とPython3の2つのバージョンが併用されてます。なぜ新しく開発されたPython3ではなく、現在もPython2が使われているかというと、下記のような問題があるためです。
- Python3では一部の後方互換性がないため、Python2で作成されたプログラムの移行作業が難しい
- Python2で使用できたライブラリの一部がPython3では使用できない
将来性を考えると、今後もバージョンアップしていくPython3の方を扱っていくことで多くの案件に対応していくことができることでしょう。そのため、今からさらにスキルや経験を得たいと考えている方にはPython3をおすすめします。
Pythonの特徴
Pythonが広く使われている理由は、いくつかの優れた特徴を持っているからです。
それではその特徴を見ていきましょう。
シンプルな構文で記述
Pythonは、覚えなければならない構文規則が他の言語と比べて少ないです。非常に文法がシンプルなことからも、プログラミング初心者が学習しやすいです。
Pythonのライブラリ
Pythonは、数万個以上のライブラリが公開されています。例としては以下のとおりです。
- 数値計算
- 信号処理
- 統計処理
- 画像処理
- 音声処理
- 動画処理
- ウェブ開発
- サーバー
- フレームワーク
- ネットワーク
この豊富なライブラリにより、様々な業務を効率的に進めることができます。
バージョンを考慮した仮想的な環境
プログラミング言語は、セキュリティや機能の改善のためのバージョンアップが常に行われるため、エンジニアはそれに対応し続けることが求められます。ですが、機能に互換性が失われてしまった場合、これまで開発していたものが突然使えなくなってしまうことも。
Pythonでは、開発した環境を仮想的に構築してバージョンを保持したまま使うことができる機能があります。そのため、バージョンアップを意識しない管理が行えるようになっています。
上記の特徴以外にも、Google App EngineやAWSのコマンドラインインターフェースに採用れていたり、AWS Lambdaにて2系、3系の利用が可能になっていたり、Phythonは海外製のクラウドサービスで多く採用されています。クラウドサービスを使うことが当たり前になっている昨今、Pythonを抑えておくことには多くのメリットがあります。
また、開発を効率的に進められるフレームワークがそろっている点も魅力的です。Webアプリケーションや機械学習など、目的別フレームワークが用意されているため、プログラマーの開発に要する負担を大きく軽減してくれます。PythonのフレームワークはDjango、Flaskなどが有名で、これらを利用することで簡単なWebアプリケーションの開発ならすぐにできます。
Python案件の内容とは?
エンジニア向けのPython案件には開発を担当するものが多くあります。具体的に案件の内容を見ていくと、下記のようなものがあります。
- 自動化ツール(チャット、テストなど)
- ビッグデータの解析
- 医療系システムの開発
- サーバーの監視
案件の中には、既存システムのカスタマイズといった新規開発以外のものもあります。業界としてもあまり制限はなく、この分野の仕事にかかわりたいといった要望に応じて案件を選択することもできます。さらに案件としても次世代を意識した案件が多く、最先端技術に触れながら仕事ができるところも魅力の1つです。
Python案件の単価相場は?
Pythonの単価は、60万円~90万円の範囲に設定されている案件が多いです。
必要なスキルの特徴
Python案件を見ていくと、Python自体での開発経験よりも他の言語の使用経験者/開発工程経験を求めているもの多数あります。
「他の言語で開発経験はあるけどPythonを新たに学びたい」「現場で実績を作りながら経験を積みたい」と考えている方にも向いています。
Pythonは、特徴でも記載しているとおり初心者にとっても触れやすい言語です。Pythonを使って活躍していくうえでは、最適なライブラリを選択して、顧客が求めている要望に応えることがより求められます。
単価が高い案件の特徴
高単価を提示している案件では、Pythonの経験年数を求めてきます。フリーランスでも経験年数が多ければ多いほどエンジニアとしての評価は上がる傾向にあります。そのため、高単価な案件ほどPythonの経験年数を要求してくるものが多いです。
Python案件の将来性はあるの?
Pythonは将来的に使用する企業が増加する可能性が高い言語です。現時点でも案件数は多いですが、今後は世間に来ている波に沿って更に増加していくと考えられます。
世間では、AIやビックデータを使ったデータ解析といった技術を活用しようとする企業が増えてきています。自動化で有名な例としては、世界最大級の投資銀行ゴールドマンサックスのニューヨーク本社では、2000年のピーク時には600人いたトレーダーが、現在ではAIに職を取って代わられて2人になったという話があります。
このように人が行っていたことを自動化することが、すでに実例をもって証明されています。今後もこの波は止まらずに、様々な業界で同じようなことが起きるでしょう。そんな変化の中心にいるプログラミング言語がPythonです。高い将来性を持っていると考えてよいでしょう。
ただ、いつの時代も当たり前と思われていた技術は新しいものに飲まれてきました。Pythonに関しても、これから大いに期待が持てる言語だとしても一生安泰ということはありません。その点に関しては心のどこかに止めておきましょう。
まとめ
ここまでPythonについて、エンジニア向けの案件という観点も含めてお話させていただきました。Pythonは初心者の方でも入りやすい言語です。他の言語と比較して学習コストと学習時間についてはそこまでかかりません。Pythonエンジニアとして活躍するためには、「Pythonのスキルと並行して求められている技術は何か」これを確認することも重要です。
加えて、新しいライブラリには貪欲に食らいついていく意識も忘れずに持ちましょう。Pythonにはライブラリが数万個ありますが、日々新しいライブラリが増加されています。新しいライブラリとして機能が加えられることは、今後の需要を反映している裏付けでもあります。現在の技術動向を確認するためにも、日々どんなライブラリが追加されているのかは確認しておきましょう。
Pythonはこれからも期待が高まっていく言語ですが、まだ日本の企業としては大々的に使っているケースはそこまで多くないです。しかし、一部機能をPythonで置き換えている企業の数はどんどん増えています。日本では、少子高齢化によって人手不足が蔓延化してきていきます。そういった場面でPythonによる業務の自動化ニーズは高まっていくでしょう。例として挙げたゴールドマンサックスのように、人が行っていた業務を機械の方がより早くより正確に実行する未来がどんどん近づいているのです。
そして、今後はビッグデータによるデータ解析案件が増加していきます。そんな時代にあるからこそ、Pythonは主戦場に立てる言語であり、スキルや経験を持っていれば、他のエンジニアと自分を差別化する大きなアピールポイントになります。この機会にPythonエンジニアとしての可能性を広げてみてください。
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