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フリーランスエンジニアのメンタル安定術

スキルが身についたから思い切ってフリーランスになったエンジニアの中には、実際にフリーランスになってみると「メンタルがやられた」「メンタルに悩みを抱えている」という方もいるようです。実際どのような問題を抱え、どのように解決しているのでしょうか。

フリーランスになってからの生活の変化

フリーランスになると時間の制約から解き放たれます。選ぶワークスタイルによっては、何時に起きて何時に出社して何時に就寝してといった自由度が一気に高まるのです。これはメリットである反面、自己管理が苦手な人にとっては生活や収入が完全に壊れてしまう危険性が高いポイントです。また在宅での仕事を選んだフリーランスの場合、満員電車に乗ったり真夏に辛い思いで外出したり、悪天候や災害中に無理して出社することからも解放されます。ただし、逆にいうと外出することが極端に減るため、運動量がかなり落ちます。これまでは嫌でも職場との行き帰りは歩く習慣はあったと思いますが、在宅フリーランスになると1日中家のなかにいることになります。子育てをしている人は別として、立って歩くのはトイレと食事と入浴の時ぐらい…運動不足になり体に不調が出てしまうかもしれません。

在宅フリーランスは職場での人付き合いから解放されます。人間関係でストレスを感じることが多い方には嬉しいポイントでしょう。しかし、人に会うことがほぼなくなるため、会話する相手がおらず、孤独を感じることが増えます。小さいお子さんや介護の必要な高齢者がいらっしゃる場合には、世話をしながら仕事ができることがメリットになります。しかし、常にいることで仕事を侵食されるため、集中できない、思ったように仕事が進まないというような場合もあります。

フリーランスになって良かった点

フリーランスになってよかった点はやはり組織の制約から解放されることでしょう。朝の6時まで飲んで昼の3時まで寝ていても誰にも文句を言われません。体調が悪いのに満員電車に乗って無理に出社し、成果の上がらない仕事をする必要がありません。相性の悪い同僚とのミュニケーションや理不尽なパワハラ、サービス残業、飲み会、社内行事、無駄に思えるミーティング、対面でのクライアントや営業マンとの打ち合わせなどもなくなります。家事や子育て、介護をこなしながらフレキシブルに仕事をできるようになります。全ての時間と自分と家族のために使うことができるようになるわけです。

ですので、自分でスケジュールや案件の確保健康管理などをできる安定したメンタルがあればフリーランスになった恩恵というのをたくさん受けることができるでしょう。

インタビュー 遠藤さん
遠藤さん(44歳)
メインスキル JAVA、PL/SQL、AWS など
フリーランス歴 5年目

利用者の声
自分の希望に合った案件に参画することができ、会社員時代に比べると自由が利き働きやすくなりました

エージェント経由以外にも、知人経由で案件を受けたり、クライアント企業から直接請負契約で案件をいただいたり等、一通りは経験しました。クライアント企業から直接受けた案件は、リモート作業だったので自宅などで対応したのですが、勉強する暇もないぐらい働いていました。ただ、請負契約だったので納品できるまで報酬をいただくことができず、収入がないので生活は非常に大変でした(苦笑)。 
その後、エージェント経由の常駐案件に戻り「こっちの方がいいな」と思いました(笑)。

フリーランスは会社に縛られないので、会社員時代に比べると自由が利き働きやすくなりましたね。収入が増えたのも大きいです。額面で比較すると2倍ぐらいになりました。

インタビューの続きはこちら

フリーランスになってわかった大変さ

一方でフリーランスになってわかった大変さというのもあるでしょう。メンタルが重要なファクターになっています。

まず1つは自己管理面です。会社に出社していればなんだかやる気が起きないときでも、無理やりにでも仕事をしないといけないわけですが、在宅フリーランスの場合は周りの目も上司の叱咤激励もありません。一日中寝ていても、ゲームをしていても、酒を飲んでいても誰にも文句を言われません。子育てや別の用事が忙しくて手をつけられなかったという言い訳をしても全く問題ありません。しかし、もし納期がある案件を間に合わせられなければフリーランスのエンジニアとしての信用を失います。信用を失ってしまったら次の案件を受注するのは難しいかもしれません。またもし会社に所属していれば、体調が悪い日は有給休暇を使って休めるかもしれませんし、場合によっては案件の進捗を同僚がフォローしてくれるかもしれません。フリーランスのエンジニアになると、適切な成果物が納期に上がったかどうかだけで評価がされるので、たとえどのような事情があっても納期に間に合わせなければ評価は悪くなります。サボっていたから間に合わなかったでも、病気になって作業ができなかったでも同じ扱いになるのです。

そして2つ目は案件の確保です。会社に所属している間は業務としてふられた案件をこなしていけば給料がもらえましたが、フリーランスのエンジニアになると自分で仕事を確保しなければなりません。紹介やクラウドソーシングサイトで仕事を確保していく方法もありますが、内容のすり合わせや報酬の交渉なども自分でしなければならないのです。全てのフリーランスのエンジニアとは言いませんが、一般論として技術畑の方は営業活動や交渉事が苦手な方が多いため、クライアントの要求に振り回されてしまったり、安い単価で発注されてしまったり、なかなか受注に結びつかなかったりと、別な意味での対人のストレスを抱えてしまう場合も多いようです。フリーランスに必要な自己管理も案件確保もメンタルによってかなり左右されるポイントなのは間違いありません。

フリーランスエンジニアのメンタル維持

長くフリーランス生活を維持している方はどのようにメンタルを維持しているのでしょうか。健康と人とのコミュニケーションの重要さが浮かび上がってきました。

適度な運動をする

運動不足は生活習慣病のリスクを高めるというのはみなさんご存知でしょうが、実はストレスも高め、かつメンタルに悪影響を及ぼします。

人間はストレスを感じるとコルチゾールというストレスホルモンが生産されます。これは運動をすることによって解消されますが、運動不足の状態が続くとストレスホルモンが消費されずにどんどん溜まっていくために、メンタルが悪くなる一方という悪循環が生まれます。運動をすることによってエンドルフィンという脳内快楽物質が出てコルチゾールの発生を抑える働きもあるので、在宅フリーランスエンジニアは体を動かすことは積極的に取り組みましょう。

必ずしもスポーツジムに行ったり本格的な筋トレをする必要はありません。30分や1時間周囲をウォーキングしたり、買い物に行くのに会えて徒歩で行ってみるなどでもいいでしょう。厚生労働省が発表した健康的な成人の1日の歩数は、20~64歳で男性が9,000歩、女性が8,500歩となっております。スマホの万歩計アプリなどを使用して管理するのが簡単です。

生活リズムを整える

在宅フリーランスエンジニアの場合、案件の納期や難易度によってはそれに取り掛かりきりになり、生活リズムが不規則になることも多いはずです。もちろん24時間365日時間を使えるところがフリーランスエンジニアのメリットですので、時にはそれでも構わないのですが、1年中不規則な生活をしていると睡眠障害が発生したり疲労が取れなかったりメンタル身体的な健康も害します。

睡眠時間を6~10時間程度は確保できるように1日の生活リズムを作るといいでしょう。特に真夏の暑い時期は昼間は仕事にならない場合もあるでしょうから、自分の仕事のしやすい時間をコアタイムに設定すれば良いのです。自分の作業効率が高い時間帯や集中力を保つことのできる作業時間数を分析してみるのが効果的でしょう。エクセルやアプリなどで管理するのもいいですし、日記をつけるのもおすすめです。

人が集まる場所で仕事をする

自宅で一人で仕事をしているとダラダラしてしまう、寂しくて落ち込んでしまうというのであれば、人が集まるカフェで作業をしたりフリーランスが集まるコワーキングスペースを活用するのも時にはいいでしょう。環境を変えることで感情や脳に刺激が与えられ、メンタルがリフレッシュします。毎日使う必要はないかもしれませんが、電源があるカフェや月額で使えるコワーキングスペースなどはチェックしておくといいでしょう。

常駐案件に参画する

企業に常駐して案件をこなすスタイルの常駐案件に参画する、という方法があります。これであれば会社に出社することになるので、周りに人がいますし孤独は解消されます。また、安定した収入が確保できるという意味でメンタルも安定するでしょう。在宅フリーランスを経験した後、孤独や収入の不安定さを嫌い常駐案件に参画するエンジニアも多くいます

「会社に通うのであれば社員と変わらない」という思う方もいらっしゃるかもしれませんが、多くの場合業務委託という形式になるため、受注した案件以外の仕事をする必要はありません。またもちろんフリーランスとしての常駐なので、他の案件を個人的に受注することもできます。無駄な会議にも出る必要なく、決められた時間通りに帰宅できる案件も多く、夜の空いた時間帯で自分の好きな開発に取り組むエンジニアもいます。軸となる収入がなく不安でメンタルが安定しないという方であれば、常駐案件を検討するのはオススメです。

>>エミリーエンジニアで常駐案件を探してみる。

希望受注単価と最低受注単価、報酬の支払い方法を決めておく

フリーランスのエンジニアの方が陥りやすいのが契約トラブルです。まずは交渉が苦手なことから不利な条件を飲まされてしまうパターン。これを防ぐためには希望受注単価最低受注単価をあらかじめ決めておくことが大切です。交渉が苦手なのであれば希望受注単価や条件を先にはっきり伝えておいたほうがいいでしょう。そこから交渉によって下げて行ったり逆にあげたりします。基準がない状態で話をすると「受注したい」という気持ちの足元を見られて安く提示されてしまう可能性があります。最初の時点である程度のライン引きは必要です。

また、報酬の支払い方法も必ず最初に確認をしておくようにしましょう。いつ締めのいつ払いなのか、手数料消費税はクライアント持ちなのか。高額な案件の場合は支払いの際にトラブルになりやすいです。見積書請求書は発行することを基本にしたほうが無難です。また、成果物の修正や差し戻しが入る可能性のあるエンジニアの場合は全額というのは難しいかもしれませんが、前払いの方が安心です。全額が無理でも一部を手付金として前払いでもらうなどでリスク回避しましょう。支払いの際に連絡が取れなくなるのは最悪です。

>>フリーランスの契約・手続きなどをエミリーエンジニアに相談してみる。

このようにしっかり準備を行って仕事に取り掛かることで、不安に苛まれることはなくなりメンタルも安定します。受注から納品までスムーズに行うことができクライアントに喜ばれたという経験を増やしていくと自信になるでしょう。

人材紹介エージェントを活用する

価格の交渉や細かな事務手続きなど、開発以外のことは極力やりたくないという方であれば、人材紹介エージェントを活用するのも手です。エージェント会社は、しっかり相場感を把握しながら、発注企業とも会社対会社での交渉や契約を代行してくれるため、安心です。フリーランスをやりつつ、やはり福利厚生も充実させたいということであれば、エージェントの中には、会社員並みの福利厚生サービスを提供している会社もあるため、調べてみましょう。

また、案件が終わるごとにエンジニアにあった仕事を紹介してもらえる可能性が高いため、自分で仕事を探す必要がありません。営業活動が苦手な方であれば、人材紹介エージェントにその部分を全て任せることができるので、不安やストレスを軽減できるでしょう。

>>エミリーエンジニアを活用して案件を探してみる。

スキルアップの機会を設ける

会社に所属しているエンジニアだと様々な案件が舞い込んでくるので、自分のフィールドでない案件を無理やりでもこなすことでスキルが上がっていきます。しかしフリーランスエンジニアの場合は、基本的には自分の得意分野を手掛ける方が多く、かつ企業側も即戦力の経験者を求めるため、結果的に開発できる仕事の幅が広がりづらくなります。将来的に、自分の得意なジャンルのニーズが減少すると、収入減に直接つながる可能性もあるため、フリーランスエンジニアは会社員時代よりも自分のスキルアップに貪欲になる必要があります。本やweb、e-learningなどを使用し独学で勉強するセミナーへ参加する、meet-upなどへ積極的に顔を出すなどして情報を集めスキルを高めることが必要です。自分にあった方法でスキルをあげ受注できる案件の幅を広がっていけば、自信もつきメンタルも保てるでしょう。 あなたにあった方法でメンタルを安定させて、長期的にフリーランスとして活躍できる環境を整えていってください。健康に気をつけて、ストレスフリーなフリーエンジニアライフを送りましょう!
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