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フリーランスのGo案件って稼げるの?

エンジニアが扱う様々な言語や技術について紹介している本シリーズですが、今回はGo言語を紹介していきます。Go言語は構文がシンプルで書きやすいことや、動作が非常に軽量なことから急激に人気を伸ばしている言語です。今回はそのGo言語に関して、

「どんな特徴がある言語なのか」

「エンジニアとしての案件にはどんな内容があるか」

「今後の将来性はどうか」

といった観点でお話させていただきます。

Go言語とは

公式サイトより
https://golang.org/

Go言語は、「Go」や「golang」とも呼ばれます。2009年にGoogleが発表したプログラミング言語で、開発当初はGoogle社内におけるソフトウェア開発のために使われていました。
発表当初はLinuxとMac OS Xのみのサポートでしたが、2012年3月にリリースされたバージョン1.0ではWindowsもサポート対象になりました。続けて、具体的にどんな特徴を持っている言語なのかを見ていきましょう。

実行処理が速い

Go言語は開発したコードが機械語に直接変換されるため、従来のプログラミング言語よりも高速にコンパイルできます。また、複数の処理を同時にこなせる仕様になっているために並列処理が得意です。
デフォルトで搭載されている機能により、軽量・高速での処理が可能です。

様々なOSやソフトウェアで実行可能

Go言語は、「クロスコンパイル」という仕組みを持っています。この仕組みを使うことで、異なるOSの環境でも実行可能なコードを生成できます。
本来であればWindows用に開発したコードはAndoirdやiOSで動作させることはできません。
しかしGo言語であれば、1つのOS環境で作成したコードをもとに別のOS環境でも実行可能です。

高い生産性を出せる設計

Go言語は、

シンプルな機能を必要に応じて組み合わせて高い機能性を実現する

という構想で開発された言語です。
そのため、開発者の生産性を高めるためのさまざまなツール(gofmt/goimports/gorename)が開発者を手助けしてくれます。言語そのものだけでなく、ツールなどの周辺の環境までトータルで設計されているという優れた特徴があります。

Go言語案件の内容とは?

エンジニア向けに提示されているGo案件を見てみると、主に開発系のものがほとんどです。具体的にどんなものがあるのか見てみましょう。

  • 動画メディアアプリの開発
  • アドテクプラットフォーム開発
  • 飲食店向け予約管理システムの開発
  • メディア配信プラットフォーム新規開発

Go言語を用いた案の特徴としては、PaaSやWebアプリケーションなどの開発が多くあります。保守運用を単体で任せるような案件はほとんどなく、開発したものをそのまま継続して運用するケースが多いです。開発の規模を見てみると、比較的規模が大きいものがほとんどです。これは、Go言語は拡張性が高いことや生産性が高い特徴から、規模の大きなシステムの開発に向いているためです。

Go単語案件の将来性はあるの?

それではGo言語は、これからの需要という観点ではどうかに関しても見ていきましょう。結論から言うと、Go言語の将来性は高いと考えられます。そこには大きく分けて2つの理由があります。

まず第一に、開発元がGoogleであるという点が大きく影響しています。Googleは1998年に創業されてからものすごい勢いで成長を続け、現在では世界で見ても時価総額トップ4に食い込むほどの巨大企業へと成長しました。今後のIT業界においてもその存在感は薄れることなく、世界に大きな影響を与え続けることでしょう。そんなGoogleが開発し、今後もメンテナンスを続けていくプログラミング言語であることを考えると、技術として衰退していくことは考えにくいです。

第二に、現在でもGoエンジニアは高い報酬を得ている点です。ビズリーチが発表している「プログラミング言語別年収ランキング」を見てみると、様々なプログラミング言語の中でもGo言語はトップを取っており、平均年収/最大提示年収ともに最高額となっています。企業がGoエンジニアに持っている期待値が高く、高額の報酬を出していても人材を抑えたいことがわかる結果です。

以上のような理由から、Go案件は今後も将来性が高く普及が広がっていくと考えてよいでしょう。

※プログラミング言語別年収ランキング2018
https://www.bizreach.co.jp/pressroom/pressrelease/2018/0807.html

Go言語エンジニアの単価相場は?

続けて、フリーランスのエンジニア向けに提示されているGo案件の単価を見てみましょう。正社員と同じように、フリーランスのエンジニアも経験年数に比例して単価が高くなるように設定されています。実際に案件を見てみると、経験年数と月収は下記のように比例して伸びています。

多くの案件はこの範囲で単価が設定されています。ただ、Go言語はまだまだ歴史が浅いプログラミング言語であることから、必ずしもGo言語で実務経験を持つ必要はありません。
JavaやPHPなど、別のプログラミング言語を使った実務経験があるエンジニアに関しては、Go言語の経験が浅くても上記の条件で案件を受けられるケースもあります。
ただそのケースでも、実務経験が何年あるかで単価が決まることは変わりません。その点は認識しておきましょう。

Go言語案件で稼ぐためには?

Go言語の案件の中でも、設定されている単価には大きな差があります。高い単価の案件を見てみると、提示されている内容にある程度の共通点が見えてきます。
本章では、高単価案件に共通して存在する特徴から、どういったスキルや経験が求められるのかを見てみましょう。

コミュニケーション能力

Go言語は、大規模な案件に使用されるケースが多いです。
そのため、業務に関係する人の数も多くなりがちです。業務を進めていくうえで、同じチームのメンバーや他のチームのメンバーとコミュニケーションをとる場面が必ずあります。
そこで相手が伝えたいことをくみ取り、自分が伝えたいことをわかりやすく伝えるコミュニケーション能力が求められます。
実際に高単価案件の募集要項を見てみると、「明瞭なコミュニケーションをとることができる」などの条件が提示されているケースも多いです。
そういった理由から、技術としてのスキルだけでなく他者とコミュニケーションをしっかりとれるエンジニアは高単価での案件受注が期待できます。

設計に関する経験やスキル

Go案件の中でも、高い単価を提示している案件では設計から運用まで一気通貫して任せたいと考えているケースが多くあります。
特に要件定義や基本設計ができるエンジニアは需要が高く、詳細設計以降を担当するエンジニアと比較しても単価が高く設定されています。
ニュースでもよく取り上げられる通り、日本では現在エンジニアの数が不足しています。中でも、特に不足しているのが要件定義や基本設計などのいわゆる上流工程を担当できるエンジニアです。
上流工程を担当するためには、確かなスキルと豊富な経験が求められます。そのため、上流工程を任せられるエンジニアは高い単価での案件受注が期待できます。

Go言語フレームワークを使用した開発経験

開発案件では、それぞれ指定されたフレームワークを使用して業務にあたるケースがほとんどです。中には自分が好きなフレームワークを選んで業務にあたる案件もありますが、基本的に指定されたものを使います。
そこで、Go言語への理解とともにフレームワークを使えるスキルが重要になってきます。Go言語のフレームワークでは、「Gin」「Echo」「iris」などが人気でよく使われています。上記のフレームワークを使用した経験は高単価案件の獲得につながりやすいです。

まとめ

以上、Go言語についてエンジニア向けの案件という観点でお話させていただきました。Go言語は初心者の方でも入りやすく、Googleが開発した言語であることから信頼を集めています。ほかのプログラミング言語と比較して人気を見てみても、ここ数年ではずっとトップを走り続けています。今後もさらに普及していくと考えてよいでしょう。エンジニアとして長く活躍していくうえで、人気があり多くの企業で使われている技術が扱えることは重要です。その観点から考えてもGo言語のスキルや経験を追求していくことは有効な選択です。

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