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フリーランスエンジニアが知らない!?「好印象」を与えるスキルシートの書き方

フリーランスのエンジニアが仕事を受注するのに欠かせないのが、商談を成功させること。その商談に進むために重要なのが、魅力的な書類作成です。フリーランスエンジニアの場合は履歴書ではなく、スキルシートを提出します。

どのような案件の経験があり、何の言語が得意で何ができるのか。求める人物像に合致していることがひと目でわかって、応募意欲も感じるスキルシートであれば、きっと好印象を与えられるはずです。

この記事では、「好印象」を与えるスキルシートの書き方を注意点とともにご紹介します。ぜひスキルシート作成時に活用して、希望案件への参画を勝ち取ってください。

スキルシートは、自分を売り込むプレゼン資料と理解しよう

まずはスキルシートこそが、自分を売り込んでくれるプレゼン資料だと理解しましょう。スキルシートが万全であれば、商談に進んだ際の受け答えも楽になりますし、相手に好印象を与えた状態で商談をスタートできる可能性が高いです。

自分が話下手という自覚があるエンジニアであれば特に、スキルシートだけで受かると思えるように、入念な準備を進めましょう。

スキルシートは市販されているものではなく、職務経歴書のように自分で作成して送付する形式の書類です。雛形はエージェントが持っているので、それを使うと余計な手間がかからないのでおすすめです。

エンジニアは考え方がロジカルなはずなのですが、緊張する場面になるとつい論理性を欠いた話し方になる人もいます。スキルシートを完成させるタイミングで論理的な話の展開ができるように、意識して話す訓練をしておきましょう。

「好印象」を与えるには事前情報の収集が不可欠

スキルシートで好印象を与えるには、事前情報の収集が不可欠です。あなたが会ったことのない人と一緒に仕事をすることになったと考えてみてください。メールでしかやり取りができないときに、どんな情報があれば一緒に仕事がしたいと思うでしょうか。

  • 仕事ができそう
  • 求めている人物像にフィットしている
  • 今回の案件に合致するスキルを持っている

このような条件に当てはまっていれば、一緒に仕事がしたいと思いませんか?

  • 仕事ができる=求められていることがわかっていて、的確に応えられる
  • 人物像にフィット=募集背景なども把握して、フィットする自己PRがある
  • 合致するスキル=具体的に何ができるかがわかりやすく書いてある

それぞれの項目に必要なことをスキルシートに盛り込めれば「好印象」を勝ち取ることができるはずです。そのためには事前情報の収集が欠かせません。

まず必要なのが、案件情報を集めることです。どのような人材が求められているかがわかっていない商談は、ゴールのわからないマラソンのようなもの。成功というゴールにいつまで経ってもたどり着けません。

そうならないよう、たくさん情報を持っているエージェントを、うまく活用していきましょう。

案件概要とこれまでの採用傾向

まずは今回の案件概要を把握しておきましょう。背景・目的・チームの人員構成や経歴・募集ポジションの役割・求められるスキル・人物像など、商談でおそらく説明を受けられるもの以外にも、情報を集めておくことが重要です。

その会社がこれまでどのような採用を行ってきたかという傾向や社風、商談時の雰囲気、実際の開発環境、働いた人の反応など、さまざまなことを聞いて自分のスキルシートと商談に活かしていきましょう。

よくある質問

次に、よくある質問についてもヒアリングしておくのがおすすめです。1人で商談に臨む場合はこのように細かい情報を仕入れることは不可能ですが、エージェントを利用していれば、簡単に集めることが可能です。

エージェント側が企業担当者のことも熟知しているケースが多いので、「おそらくこんな質問が来るだろう」ということや、「これは絶対に聞かれる」という質問も想定してくれます。アドリブで対応できればよいのですが、そうでない場合は情報収集&想定質問への回答練習をして、商談の精度を上げるようにしてみてください。

「好印象」を与えるスキルシートの書き方

では「好印象」を与えるスキルシートの書き方をご紹介します。5W1Hで自分のスキルをわかりやすく変換することから始めましょう。

5W1Hで自分のスキルをわかりやすく変換

ニュースなど重要な情報を伝える際にも使われている5W1H。5W1Hがわかれば、物事の概要がつかめるため、スキルシートも同様の軸で考えていくのがおすすめです。下記5つの軸で考えていきましょう。

・いつ(期間)

いつからいつまでの期間に勤務や参画したのかをわかりやすく記述しましょう。たくさん経験がある場合は、今回の案件に関連のあるものをピックアップして書くようにしてください。また、正社員期間ではプロジェクト単位で期間を分けると、関わった期間を正しく把握してもらえます。

・どこで(クライアント先・開発内容)

参画したクライアント先の業種などをわかりやすく書きましょう(基本的に名前は伏せるのが一般的ですが、商談の場では実名でもOK)。大手物流会社向け、流通システムの開発など、具体的にどういった分野の案件に参画したのかがわかるように書いてください。

正社員とフリーランスエンジニア、それぞれの経験が別であることがわかるように記述しましょう。

・誰が(あなたの役割・職種)

担当した案件であなたが担った役割は何でしょうか。また、職種がプロジェクトマネージャーかプログラマーかで異なります。その他、顧客折衝があったか、設計業務までを担当したのかもわかるように書いてください。

・何を(業務で使った言語)

担当した開発業務で使ったことのある言語を、今回の案件に関係するものから順に書いてください。今回の案件に関係のあるものと関係のないもので分けておくと、わかりやすいため相手が情報を把握しやすくなります。

・どうした(具体的に何をやったのか)

「困難だった点」「工夫した部分」など具体的な例を挙げて業務内容を紹介することで、企業担当者はあなたの持つ案件への影響力を判断することができます。具体的なスキルと役割、実例のある業務内容を把握できれば、あなたのスキルを精緻に理解することが可能です。

思い込みで判断されることのないよう、できる限り具体的に記述してください。

・なぜ(仕事の応募理由)

上記のようなスキルを持っているあなたが、どうして今回の案件に参画したいと考えたのかを記述していきましょう。相手が欲しいのはもちろん即戦力ですが、やる気があるに越したことはありません。

単にスキルを伸ばしたいというだけでなく、相手にとって「AとB、2つのメリットを与えられる」など、わかりやすくメリットを提示するようにしてください。メリットとなる情報は、エージェントで収集した欲しい人物像に合わせたもの。

求める人物像が持っているべきスキルや経験、「それを活かしてAという領域も担当できる」などと、具体的なメリット提示をしていきましょう。

調査した事前情報を活かし商談で伝えるアピールポイントを作っておく

エージェントで収集した事前情報で調べておいた言語やツールなどを使って、事前に勉強を済ませておくことも重要です。言語やツール自体を知っていても開発環境によって異なる場合も多く、最初は即戦力のように勤務できない可能性もあります。

その部分を払拭できるよう、スムーズに業務に取りかかれるように事前準備してきたことを伝えられれば、大きなアピールポイントとなるはず。今回の案件に興味・関心を持っているだけでなく、実際に行動も起こした人材だと伝われば、好印象を得られる可能性も高まるでしょう。

フリーランスエンジニアが忘れがちなスキルシートの注意点2つ

商談が苦手なフリーランスエンジニアが、スキルシートを書く際に忘れてしまいがちなのが下記の2点です。スキルシートを書く前・書いた後に2回チェックし、これに当てはまらない状態になってからスキルシートを提出するようにしましょう。

結論→理由→エピソードの順番で端的に書く

基本的に「伝える」ということが苦手な場合も多いエンジニアが犯しがちな間違いは、長い文章で伝えてしまうこと。これは商談時に特に見られる傾向であるため、スキルシートの時点から鍛えていきましょう。

物事をわかりやすく伝えるには、大枠を説明してから詳細の説明という流れがスムーズで相手の理解も深まります。スキルシートも商談も「なぜこの案件に参画したいのか?」という疑問に対する答えを言う場であることに変わりありません。

そのため、「私は◯◯だと考えております。その理由としては△△です。そう思った理由としては~」などのように、結論→理由→理由の元となるエピソードを話すことで、言葉に説得力が生まれます。

そして端的に物事を伝えることができるため、要点を得た話し方ができる人という印象もつけられるというメリットもあります。

使用環境や言語などは漏らさず書く

「・何を(業務で使った言語)」でも説明したのですが、業務で使ったことのある下記内容については、バージョンも含めてそれぞれ記述していきましょう。バージョンを記載しておくことで、自分が何を使っているのかをしっかり意識しながら、勤務していることが伝えられます。

  • 使用言語
  • データベース
  • OS
  • ミドルウェア
  • ツール
  • それぞれのバージョン

言語以外の内容についても、できればバージョンを書き込んでおくとこの案件がNGでも別案件を紹介してもらえる可能性もあります。

まとめ

フリーランスエンジニアが商談を進めていく際に、まず戸惑ってしまうのがスキルシートの書き方。コツコツ型であまり人との折衝がない職場だからこそ、自分の言いたいことがうまく伝わるかと心配になってしまうはずです。

細かなポイントまでまとめてご紹介しましたので、ぜひスキルシートを書く前に読んでいただき、やった後の違いを体感いただけたらと思っています。
自分のスキルを安売りせず、適切な条件で希望する案件に参画できるように、ぜひ見直してみてはいかがでしょうか。

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