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フリーランスエンジニアの商談結果を左右する受け答えで役立つ5ポイント

フリーランスエンジニアが商談をする際、重要になってくるのが受け答えの方法。普段から黙々と作業する傾向の高いエンジニアだからこそ、アピールなどは苦手という人も多いはずです。

しかし、商談の前にアピール方法やポイントを押さえた受け答えを知って準備しておけば、緊張を軽減することができます。あなたの希望案件に参画できるよう、ぜひ参考にしてみてください。

フリーランスエンジニアの商談に欠かせない5つのポイント

エンジニアが押さえておきたい商談の場での受け答えについて、最初に5つのポイントをご紹介していきます。人と接することやアピールが苦手、自信がないというエンジニアの人も多いですが、下記を把握して徹底した受け答えをすれば、商談の印象は大きく改善するはずです。

  • ①商談での流れを把握しておく
  • ②端的な経歴説明の事前準備を徹底する
  • ③よくある質問内容への回答を練習
  • ④質問時にさりげない自己アピールをする
  • ⑤マイナス評価されない退職理由の伝え方

1つずつ詳しく説明していきますので、準備が足りないと感じる箇所はぜひ取り組んでみてください。

①商談での流れを把握しておく

想定の範囲内のことを増やし、落ち着いた商談を展開するために、まずは商談の流れを把握しておきましょう。基本的には下記の手順で進んでいきます。

1.企業側からの案件説明

最初に、企業側の案件説明を聞くところからスタートします。案件実施の背景・目的などの全体像を話してくれたあとに、今回の募集ポジションに関する説明があります。簡単な質問や相槌を打ちながら、自分が働く場所のイメージを膨らませていきましょう。

その際、断りを入れてからメモを取るようにしてください。理由としては、自己PRや経歴のときに、予想していなかった仕事をアピールできるようにするため、また後々質問したいことを覚えておくためにメモを取っておきましょう。説明途中で質問を挟むと説明が十分にできない可能性もあります。後の質問時間の際にまとめて質問するようにしてください。

2.エンジニアの経歴説明

次は経歴説明の時間です。希望先の企業がたくさんの募集をかけている場合は、担当者がスキルシートを読み込んでいない可能性もあります。スキルシートの内容を盛り込みながら、自分がこれまで経験してきたことの中で一番今回の案件に役立ちそうなものを、ピックアップして伝えていくようにしましょう。

企業側が忙しくても、自社の力を入れたい分野の経歴・スキルを持っている人が来た場合、参画してもらいたいと思うはずです。そのためにも役立つ経歴が何かを「1.企業側からの案件説明」で聞いておいて、ここで活かすようにしてください。

3.企業からの質問

企業側からこれまでの経歴について質問されますので、端的に答えていきましょう。「結論→理由」という順序で会話できるように練習しておいてください。また、先ほど説明した経歴と重複しないように工夫が必要です。相手がどういう意図で質問してきているのかをよく考えて対応するようにしましょう。

4.エンジニアからの質問

最後にあなたからの質問を促されます。疑問点がなかったとしても、2,3つ質問を考えておくのが望ましいです。この質問時間は単なる質問をする場ではなく、自己PRの時間と考えてください。自分がうまくアピールできなかった部分を、補足できるような質問を準備しておきましょう。

②端的な経歴説明の事前準備を徹底する

経歴を説明するときには、事前準備を徹底することを忘れないようにしてください。下記2つのポイントを忘れず、冗長にならない説明を心がけましょう。

・自己紹介、経歴説明は端的に

商談の場面で経歴や自己紹介をお願いしますといわれると、緊張してつい1から10まで話してしまう人も多いもの。しかし、相手が聞きたいことを無視してしゃべってしまうと、要領を得ない人と思われる可能性が高くなります。

あなたが企業側の立場だったらどうでしょうか?

「この人は今回の案件に必要な技術の経験があるか」
「案件に対する理解がどの程度進んでいるか」
「チームでうまくやっていけるか」

このくらいがわかれば、問題ないはずです。逆に話しすぎると重要なポイントを相手が聞き逃す可能性も出てきます。相手の状況を考え、相手が求めている情報だけに絞って話せるように準備しておきましょう。

・関わったサービスやシステムの全体像から説明

サービスやシステムの全体像ではなく、自分が担当した部分だけに言及してしまう人もいます。しかし、どのような価値のあるサービスなのかは全体像を知らなければわかりませんし、全体像を知らなければ、あなたが担当した部分を正しく評価することができなくなるのです。

「全体」から「部分」へという流れを作って相手に伝わりやすい表現になるよう、心がけましょう。

③よくある質問内容への回答を練習

次に、よくある質問に対する回答を練習しておくことも非常に重要なポイントです。よくある質問を準備しておけば当日慌てずに対応ができるだけでなく、推敲した上で答えを伝えられます。答えを用意したことで気持ちに余裕のある状態で受け答えができれば、相手先も自信のある人が来てくれたとよい印象を持つはずです。

よくある質問のうち3つに厳選しましたので、下記質問に答えられるよう、準備しておきましょう。

・最近の気になるトピック

エンジニアは、常に新しい技術ができていく業界に身を置く職種。そのため、自分のキャリアに必要になってくる言語や技術への関心を持っておくことが重視されます。この質問によって情報感度が高いか、向上心のある人材かどうかを相手から見極められるのです。

また、エンジニアとしての特徴を掴むために好きなサービスやアプリを聞くこともあります。そこから派生してどのように情報収集を行っているかなどを聞き、仕事に臨む姿勢を見る場合も。商談の場で困らないよう、自分がどのような点に注意して勉強しているのか、その言語を好む理由なども考えておきましょう。

・ピンチに陥った経験

開発現場ではトラブルが起きた、顧客からの変更要望に対応しなければならないなど、さまざまな問題が生じることもあります。企業側としては困難な状況になった場合、あなたがどういった対応をしてくれるのかを確認しておきたいという思いでこの経験を聞いています。

主体的に問題解決にあたったのか、また具体的にどういった行動をとったのかで今回の案件にふさわしい人材かどうかを判断していくのです。主体的に問題解決にあたったのであれば、トラブル解消までの期間・トラブル原因・関わった内外の部署・あなたが実際に行ったことなどを話せるようにしておくとよいでしょう。これらをスムーズに話せるようにしておいてください。

内部での交渉にどう関わったのか、何を根拠にしてトラブル原因を突き止めたのかなど、話せる範囲で具体的な行動を伝えると、プラス評価を得ることができるはずです。

・自己PR

自己PRは確実に聞かれますので、準備を行っておいてください。特に経歴説明と自己PRが同じような内容になってしまう人も多いので注意が必要です。今回の案件に関連する自分の強みを事前に棚卸しして、自己PRにまとめておきましょう。エージェントにヒアリングした求める人物像をヒントにまとめ、書類を見なくてもスムーズに話せるように練習すると商談にも安心して臨めるはずです。

④質問時にさりげない自己アピールをする

自己PRとは別に自分をアピールできる機会が、逆質問の時間です。特に自己PRがうまくいかなかった場合は、この逆質問が最後のチャンス。以下3点の中から選んで質問してみてください。

・働くまでに学ぶ意欲があることを見せる

「案件参画に際して、やっておいた方がよいことを聞く」のがおすすめです。現在はそこまで開発環境にキャッチアップできていなかったとしても、コミュニケーションの取り方がよければ候補として考えてもらえるケースもあります。

候補になっている状態の人材の中でも働くまでに学ぶ意欲があることを見せれば、さらに有力な候補として残ることができるでしょう。

・責任感のある姿勢を見せる
・人や能力への関心を見せる

「ランチどきに皆がどう過ごしているのか」、「どんな経験を持った人がいるのか?」など、人や能力に関心を見せると、人に興味を持って円滑に仕事を進めるコミュニケーションが取れる人と見てもらえる可能性が高いです。また、商談の空気を明るくしてくれるというメリットもあります。

⑤マイナス評価されない案件を抜けた理由の伝え方

最後は、マイナス評価されない「案件を抜けた理由は?」への対応をご紹介していきます。特に、短期間で抜けた案件が多くある場合、抜けた理由や背景を聞かれるのは一般的なこと。しかし、答え方次第で大きく評価が変わる可能性もあります。

企業側が聞く理由としては、その人の能力やコミュニケーションの問題を知れることが多いためです。下記2点を伝えることで、マイナス評価されない理由を伝えていきましょう。

・やる気があったこと
・能力は十分あったこと

途中で辞めてしまう=飽き性なのではないか、スキルや人間性に問題があり企業側の評価が低くかったのではないか、などの懸念を払拭していきましょう。

よくある理由としては、プロジェクト自体が終了した、開発フェーズがひと段落した、スキルアップをするために新しい案件を希望した、などが挙げられます。

このように説明することで、自分から飽き性を理由に辞める人ではないという認識を持ってもらえるのです。

企業側の懸念を知っておくことで伝え方を変える、自分を正当に評価してもらうコツを押さえて商談に臨む、などが可能です。

まとめ

フリーランスエンジニアが好印象を残すために重要な受け答えの5ポイントをまとめてご紹介しました。ご紹介したポイントを押さえておけば、悪い評価を受けることもなく、よい印象を与えて、商談の成約率を高めていくことができます。

知らずにマイナス評価を受けて「希望案件に参画できない!」と悩む前に、今回の5ポイントを実践して自分の満足できる仕事を手に入れてみてください。

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