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エンジニアのニーズ高まる「Fintech(フィンテック)業界」の働き方

近年、案件数の増加が顕著な業界の1つがFintech(フィンテック)です。Fintechと言っても実はとても幅広い業界で、家計簿アプリから大手金融機関のオンライン化、仮想通貨、レンディングなど様々なサービスがあります。特に注目されているのがキャッシュレス業界です。 

サービスごとに使われている開発環境も異なりますが、AIや機械学習、ブロックチェーンなど最新の技術スキルを使う案件も多く、新しい経験を積みたいエンジニアにはチャンスが多い業界です。Fintech業界とキャッシュレス業界についての説明から、働き方や必要とされるスキルについてまとめました。 

Fintech(フィンテック)業界とは 

Fintechとは、IT技術を使った金融サービス全般を指す言葉です。最近よく耳にする言葉ですが、実はとても幅広い業界です。Fintechには、どのようなサービスがあるのでしょうか。BtoB系のサービスとBtoC系のサービスに分けられます。 

BtoB系サービス

  • 決済 
  • 事業資金調達 
  • 資金運用
  • 与信・融資 
  • クラウド会計 
  • クラウドファンディング・P2Pレンディング   

BtoC系サービス

  • 決済 
  • 送金 
  • 資産運用 
  • 保険
  • 家計簿
  • 仮想通貨  
  • オンライン融資
  • クラウドファンディング・P2Pレンディング 

Fintechと一言で言っても、実は多くのサービス分野が含まれています。BtoB系のサービスでは、大手銀行をはじめとする金融機関との取引を主とした大口の取引も想定したシステム開発となります。 一方、BtoC系サービスでは、一般ユーザーへWEBやアプリを通じて金融サービスを提供するため、安全性が高く使いやすいサービスを提供するためのシステム開発となります。 

参考: 
FinTechの課題と今後の方向性に関する検討会合(FinTech検討会合)事務局説明資料/経済産業省/平成28年7月 
オンライン決済、スマホ決済の 動向整理/消費者庁/2016年6月 

Fintechの中でも注目されているのがキャッシュレス業界 

この1年で世の中での認知度が高まったのがキャッシュレス業界です。PayPayやLinePay、楽天ペイなどのコード決済サービスは、目に触れる機会が多くユーザー数を伸ばしています。 

キャッシュレス業界のコード決済では、店舗での決済や個人間送金などの機能があります。コード決済は、従来のクレジットカード決済と比べて、店舗側の費用負担が少なく中小企業でも導入しやすいというメリットがあります。 

ユーザーとしても、お金の出し入れの手間がかからないというだけでなく、大規模なキャンペーンによりお得に決済できるというメリットがあり、急速に普及しています。送金サービス全体の実績を平成27年と平成29年を比較すると、送金サービスの利用件数は約3倍と右肩上がりです。サービスの拡大に伴い、エンジニア案件もいろいろな立場の募集が増えています。 

参考:キャッシュレス・ロードマップ 2019/一般社団法人キャッシュレス推進協議会

技術力だけでなく、金融業界への理解や業務知識があると有利 

Fintech業界特有のスキルはなく、AI系技術、高いセキュリティ技術、Iot関連の経験、ブロックチェーン技術、機械学習など、最先端のIT技術の経験を持つ人材が求められています。開発環境はサービスにより様々ですので、いままでのキャリアを活かすことは十分可能です。 

ただ、BtoBのサービスでは、高度なセキュリティやAI技術だけでなく、金融業界の業務知識や周辺の法律や規制などの知識もあることが望ましいです。 また、BtoCのWEB系やアプリ系の金融サービスの場合は、UI/UXに関する知識やアプリ開発の知識やスキル、機械学習関連のスキルがあるとよいでしょう。 

この業界では、技術スキル以外の業務知識や業界知識などがあるととても有利です。金融業界は複雑で商材も多岐に渡るため、金融や周辺の知識が全くない状態から開発に携わると、始めのうちは取り扱うサービスに対する理解に時間がかかるかもしれません。 

身近なキャッシュレス業界は理解しやすいかも 

Fintechの中では、キャッシュレス業界は身近でサービスを理解しやすい業界です。金融業界未経験の方でもチャレンジしやすく、興味にある方にはおすすめです。資産運用やレンディング、融資などは、利用機会がない場合も多いですが、コード決済や個人間送金であれば、興味があれば気軽に使ってみることができます。サービスを理解していれば、エンジニアとして案件のイメージもわきやすいはずです。 キャッシュレス業界でも、既存の開発言語のスキルはもちろん、セキュリティやIot技術、機械学習など、最先端の技術に触れることができます。また、リアル店舗のオペレーションに関する知識など金融業界以外の知識もあると有利な場合もあります。 

さらに、新しい業界で経験者が少ないこともあり、自分で考え行動できる自走心や、不確実な中でも臨機応変に対応できる能力、常に最新の技術をキャッチアップしていき学んでいく向上心なども、この業界で働くために必要なスキルです。 多くのスキルが必要で難しい分野と思われがちですが、Fintech・キャッシュレス業界での開発経験者はまだまだ少ないのが現状です。今後、市場が拡大していくと予想される業界ですので、将来のキャリア形成にはプラスになるでしょう。 

Fintech業界/キャッシュレス業界でのエンジニアの働き方 

まだまだ新しい業界ですが、スタートアップやベンチャー企業の案件か、大手金融機関等の案件かに分かれます。スタートアップやベンチャー企業の案件の場合は、柔軟な働き方が認められている企業も増えています。始業時間は10時で残業が少なめの案件や週3稼働の案件など、ワークライフバランスが取りやすいものあります。 さらに、社員数が少なめでフラットな組織も多く、企画から携わることができる案件や、組織作りに関わることができる案件もあります。また、グローバル展開をしているサービスもあり、経験を積みたい方にはおすすめです。仕事の進め方としては、小規模な組織で柔軟に開発を進めていくため、日ごろからチーム内のコミュニケーションは欠かせません。 

一方、金融機関の案件では、9時始業のものも多く、人数の多い組織への常駐でスーツ着用という案件や、ベンダーコントロールやテストを担う案件なども出てきます。取引先やベンダーとの折衝や常駐先への提案などに携わる案件もあります。 

このように、同じFintech案件/キャッシュレス業界でも、常駐先により働き方は全く異なります。ベンチャー企業で最先端技術を使い柔軟に働くか、大手案件で実績を積むか、その後のキャリア形成にも影響しますので、案件探しの際にはキャリアプランと照らし合わせて検討してみてはいかがでしょうか。 

インタビュー 岡村さん
岡村さん(36歳)
メインスキル PHP, Swift, Objective-C, Unityなど
フリーランス歴 2年目

利用者の声
実務未経験の分野でも、最高の案件を見つけてくれた

自分では使ったことあるけど、実務経験としてはやっていないAR/VRやSwift案件を希望したのですが、他のエージェントさんですと「実務経験が無いものは無理です」という雰囲気がアリアリと出ていてあまり真剣に聞いてくれず、流されていたんです。
そういう体験が複数の会社であったので、【エミリーエンジニア】では真剣に要望を聞いてくださったのが印象的でした。おかげさまで、私の希望にマッチするAR/VRの案件やSwift案件を探して提案してくださったことには感謝しております。

インタビューの続きはこちら

経験エンジニア不足で収入アップも見込める業界 

Fintech業界/キャッシュレス業界では、技術スキル以外にも金融に関する知識や業務の理解があると好ましいとされていますが、両方を兼ね備えている経験者はまだまだ多くありません。よって、興味関心があり自分で学ぶ姿勢があれば、業界未経験でも案件に参画できるチャンスはあります。 今後、Fintechやキャッシュレスがさらに拡大していくことを考えると、いま業界経験を積んで置くことは、将来のキャリアプランにプラスになり、年収アップも狙えると思われます。 

また、ゲーム業界やアプリ業界が比較的若いエンジニアが多いことと比較すると、Fintech業界やキャッシュレス業界ではベテランエンジニアも多く、幅広い年代が働きやすい業界と言えます。 ベテランエンジニアであれば、技術スキル以外の業務経験が活かせる方もいらっしゃるでしょう。新しい業界にチャレンジしたいというベテランエンジニアにもチャレンジしがいのある分野です。 

Fintech業界は未経験だけど興味があるという方は、一度エンジニア専門エージェントに相談をしてみてはいかがでしょうか。Fintech業界の中でも、伸びているキャッシュレス業界で働きたいのか、小中規模のベンチャー企業志望なのか、大手金融機関などの大規模案件について知りたいのか、自分のスキルと照らし合わせて検討しておき、それぞれの企業に強いコネクションを持つエージェントに相談をしてみるとよいでしょう。 直取引案件が豊富なエージェントの方が、企業に精通している場合が多いです。小規模のエージェントでも直取引が多く、小さいからこそきめ細やかなサポートが期待できるエージェントもあります。大手エージェントだけでなく、小規模も含めて複数社へ登録しておくと、いろいろな視点から情報収集でき、おすすめです。 

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