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フリーランスのAzureの案件って稼げるの?

「何かITサービスを一般ユーザ向けに提供したい」
そう考えたとき、以前はサービスの開発だけではなく、サーバーやソフトウェアなどのITリソースを自社で購入し、運用・メンテナンスをする必要がありました。しかしクラウドサービスが登場してからは、簡単に安価でITリソースを調達できるようになり、ITサービスの提供にかかるコストは大幅に下がりました。
今回は数あるクラウドサービスの中でも、現在もっとも勢いがあるAzureについて取り上げ、エンジニアとして案件を受ける際にはどんな案件があるのか、案件としての将来性はどうか、どうすれば案件に必要とされる人材になれるのかについて解説いたします。

Azureとは

まずはじめに、今回紹介するAzureとはどんなサービスなのでしょうか。

Azureは、世界中に普及しているOSであるWindowsで有名なMicrosoftが提供しているクラウドサービスです。クラウドサービスには、提供する段階を分けて「SaaS」「PaaS」「IaaS」といった区分けがありますが、Azureは「PaaS」「IaaS」を軸に提供しています。Azureの範囲ではありませんが、Microsoftでは「SaaS」に関してもOffice365というサービスで提供しています。

続けて、Azureが具体的にどんな特徴を持っているのかを見ていきましょう。

強固な設備

公式サイトより
2019年11月時点で54のリージョンが用意されている

AzureはIaaSとしてITインフラを提供しているクラウドサービスの中でも、最も多くの地域にデータセンターを持っています。Azureを利用するユーザとしては、一番近くのデータセンターを選択することで低遅延な稼働が期待できます。また、もし1つの地域で大規模な障害が起きて使えなくなったとしても、他の地域のデータセンターを利用することで継続して利用することができます。

Windowsベースのサービス

Azureはwindowsをベースとして開発されたクラウドサービスです。Windowsユーザであれば抵抗なく操作することができるため、初めて使用する人にも簡単に利用することができます

オンプレミスとの高い親和性

Azureはオンプレミス(自社保有型)の環境と共存させることができる特徴を持っています。ITインフラを元々持っている企業は、どれだけクラウドが便利でコスト削減につながると言っても、環境をすべてクラウドに移行することには抵抗があります。Microsoftは、オンプレミスとクラウド環境を共存させる考え方を持ってAzureのサービスを提供しており、オンプレミス環境とAzureを連携させる仕組みを備えています。そのため、従来から持っているオンプレミスの環境も生かした上でAzureを導入することができます

以上のような特徴を持っていることから、数あるクラウドサービスの中でも、今最も勢いがあります。

Azure案件の内容とは?

Azureのスキルや経験を持っていればどんな案件に参画できるのかを見ていきましょう。AzureはAWSやCGPといった他の大手パブリッククラウドベンダーと比較して、業界に特化したサービス提供ができる特徴があります。特に金融業界では、Azureでクラウド環境を構築するケースが多く、案件の内容として金融に関係するものの割合が多く見られます

具体的にどんな案件があるのかを見ていくと、

  • 製造業向け大規模Microsoftインフラ導入
  • 金融系システムのインフラ開発
  • 保険会社の情報システム部支援
  • 金融系スクラム開発
  • オンプレミス環境からAzureへの移行

といった案件があります。

エンジニアを募集している企業の規模としても大手のところが多く、大規模なシステム構築の案件が高いです。Windowsとの親和性が高いところから、既存環境と組み合わせて導入したり、クラウド環境へ移行するケースもあったりと案件の幅も広いです。

Azureの将来性はあるのか?

続けて、Azure案件の将来性に関して見ていきましょう。結論から言うと、Azureは十分な将来を持っています。まず案件数の観点から見ると、現状では最大手であるAWSと比較してまだ数は多くありません。しかし、Microsoftはパブリッククラウドベンダーの中でも一番の成長率を誇っており、今後Azureを導入する企業は増加していくと考えられます。この急激なシェア拡大には、Microsoftが仕掛けているいくつもの戦略があります。

多数の企業とのパートナーシップ

マイクロソフトは、他の企業とパートナーシップを組み、ともにAzureを広げていくことに重きを置いています。日本を代表する多くのSIer企業ともパートナーシップを締結しています。多くのユーザにアプローチできますし、より多くの知見を集めることができるわけです。Azureを広げる多くのパートナーがいることは、今後の更なる発展を期待できるポイントです

Microsoft Azure パートナーより
名だたる企業がパートナーとして連なる

ハイブリッドクラウドの推進

Azureは「オンプレミスの環境とも親和性の高いパブリッククラウド」をコンセプトにサービスを展開しています。
近年、クラウドサービスが急激に普及してきていますが、企業によっては「システムの根幹部分はオンプレミスにしておきたい」と考えているところも多くあります。Microsoftはそういったニーズに答えるようにAzureの開発を進めてきており、オンプレミスも共存できる状態でサービス提供をしています。その点を高く評価され、現状で大きくシェアを伸ばしていきています

以上のように、Microsoftは今後もシェアを拡大し続ける有効な戦略を取っています。今後も利用ユーザが増えていく可能性は高いと考えてよいでしょう。扱う企業が増えることによってエンジニア向けの案件も増えていくこと考えられるため、Azure案件は十分な将来性を持っていると言えます。

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Azureエンジニアの単価相場は?

Azureエンジニアとして案件を受ける際には、どの程度の単価が設定されているのかを見てみましょう。Azure案件に関しては、月45万~70万の単価で案件が設定されています。スキルや経験によっては、この範囲よりさらに高単価で案件を受注することができます。

Azureでの案件に関する単価は、基本的に経験年数に比例して上がっていくと考えてよいです。フリーランスのエンジニアと言っても、正社員と同じように経験年数が長いほど高いスキルを持っていると判断され、良い条件で案件を受けることができます。

例えば、Azureを5年以上扱ったことがあるエンジニアであれば60万以上の案件に参画するチャンスが多くありますが、2年未満の経験であれば45万以下の案件でも探すのが厳しい場合もあります。本人が持っているスキル次第で例外はありますが、経験年数があればあるほど有利だという認識は持っておきましょう。

Azure案件で稼ぐためには?

Azure案件を高単価で受けているエンジニアは、どういったスキルや経験を持っているのかを見ていきましょう。

コミュニケーションスキル

エンジニアとして現場で活躍するためには、他人とコミュニケーションを取れるスキルが求められます。常駐型のプロジェクトでは、1人で仕事が簡潔するケースはほとんどなく、情報共有をしつつ仕事を進めていくことが必要です。そのためには、他人に自分の考えをわかりやすく伝えるコミュニケーションスキルが必要になります。

業界に関する知識

Azureは金融業界や保険業界などに対応したサービス提供を行っています。その分、エンジニアを募集している案件としても業界特有の内容が多くあり、業界に関する知識や経験を持っているエンジニアは重宝されます。

Windowsに関する知識

Azureを扱う案件には、必ずと言っていいほどWindows製品が絡んでいます。Azureのスキルに関しては当然のこと、Windows製品に関する知識も求められる場面が多いのです。Windows製品のスキルや経験を持っていれば、より多くの案件に携わるチャンスが生まれてきます。

まとめ

今回はMicrosoftが展開しているクラウドサービスAzureについて解説しました。
Azureは現在最も勢いのあるクラウドサービスで、今後も高い将来性があります。エンジニアとして、Azureに関する経験やスキルを持っていることは大きな強みになりますし、案件としても大手企業の内容が多くあることから選択肢も豊富です。
エンジニアとして今後の将来性について悩んでいる方や、触ったことがあるけど案件を経験したことがないという方は、この機会にAzureのスキルや経験習得に目を向けてみてください。今のうちに学んでおくことで、他のエンジニアから大きくリードすることができます。

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